先日、岡山は備前長船刀剣博物館で開催されている特別展『エヴァンゲリオンと日本刀展』に行ってきた。
タイミングがあったら行こうと思っていたのだが、偶然 岡山に行く機会が訪れたのは僥倖である。
もう満足度120%な感じの熱い、ある意味では頭がおかしいとしか言えないレベルの展示が目白押しで超良かった。
7月14日からやっているのだが、9月17日までという意外に長い期間の開催になっているので、
エヴァ好きの人も刀剣好きの人も是非行くと良い。
俺はエヴァも好きだし刀剣も大好物です!
うっかり150枚くらい写真を撮ったのだが、1つ1つ上げていくとキリがないので、いくつかさらさらさらさらさらさらと紹介していこう。
(なお撮影は原画の類以外は基本的にOK
現地に着くとかなりの人気で駐車場が満杯に近い感じだった、
遠くに止める所があるからそっから歩くか、ここで待つか聞かれたんだけど 聞かれてる間に2~3台出たので止めれた。
車で休日行く人は注意かもしれない。
チケットは大人、高校生、中学生以下の3カテゴリあって、全部 イラストが違うというズルい感じなので、うっかり全部買いそうになる。
写真は大人券の綾波です。 クリアファイルはおまけで貰えました。 図録は1500円です。
展示室の入口には美術館なんかでよくある音声解説の貸し出しがあるんですが、
この音声がミサトさんという、これまた無駄に凝った感じだったw
とはいえ写真を撮るには邪魔なのでスルーした。
次行く機会があれば聞いてみたくはある。
展示室(1階)
1階の展示室は少し小さめで、左手に年表や原画、右手にエヴァ関係のデザインアイテムみたいなのがちらほらある感じ。
そして正面にロンギヌスの槍!
やばい頭悪いww
写真で見てはいたけど実物を見るとマジでかいですね。
ゲームなんかでもたまに名前を目にするダマスカス鋼に近い成分で構成されていて、
その表面には所謂ダマスク模様と言われる紋様が浮きでている。
こんな地肌出た刀身初めて見たわー。 惚れ惚れするわー。
柄の方にも力強いダマスク模様が出てる。
同じく面白い地肌を持った隕鉄で作られた刀も一緒に展示されているので、こちらも合わせて楽しみたい。
これ、デカすぎて既存の工房では作れなかったので、まず工房作る所から初めたというからウケる。
実際に作ってる所の映像がショップの方で流れてたんだけど、柄の方の捻ってるシーンとかマジ興奮する。
別アングルからも撮りてぇなぁこれ。
1階には他にプログレッシブナイフを再現した刀とかあって、両刃の波紋が美しく対になってたりと熱い感じだったんだけど、
刀剣以外の展示も面白くて
ステンドグラスのランプカバー(サキエル型)とか、
サハクイエル型のクッションとかお洒落で面白いものが並んでたんだが、
初号機型の兜と面頬とか 見た瞬間ふいたわww
ただこれ実際に人が被れるサイズじゃなくて、ちょっと小さいサイズで作ってあったりするんだけど、
これ被れる感じで置いてあったら面白いだろうなぁ。
(首痛めそうだけど)
展示室(2階)
さて2階の展示なんだが、エヴァ関係の刀剣の展示と、普段展示されているモノと思われる刀の柄や鞘の拵えや、目貫に小刀と色々展示されてた。
特に柄糸に関する展示はかなりのボリュームで他所では見れない規模と解説なんじゃなかろうか。
鍔とかの展示は他所で見た事あったけど、こーゆーのが楽しめるという点では、エヴァ展が終わっても機会があったら立ち寄りたい感じがする。
両面が見れるように回転してる台座とかあったりして、撮影は難しかったけど、細部まで見せたいという思いが伝わって良い。
さてエヴァの展示ですが、2階はノベル版に登場した武器や、各エヴァ・パイロットをイメージした刀剣と目白押しです。
個人的にインパクトが強かったのはこちら。
ノベルに出てきた弐号機F型装備をイメージしたもの。
刃が柄本まで付いた かなり厚みのある刀身に惚れ惚れする。
もちろん従来の日本刀のようなほっそりした刀身も好きなのだけど、こういう力強い作品に惹かれますね。
なお、厚みはあるけど長さは短めの脇差くらいなので、刀身の重さとしては1kgを切っていて、実戦でも安心☆
次にやっぱりコレは外せないヤバさなのが弐号機仕様の短刀。
なんと欄間透かし掘りでプラグスーツ姿のアスカ。
見た瞬間「えっ」ってなった。
これも回転する台座に乗せられているんだけど、背面はちゃんと後ろ姿になっていて抜かりがない。
もうね、この展示に至るまで これは...! みたいなの繰り返してたけど、これが一番衝撃がでかかった。
異常に造形の細かい龍が欄間透かしで掘られているものを見た事ないわけではないのだが、
そこにアニメキャラクターが掘られているという衝撃は何もにも変え難い...
掘りにばかり目がいく所ではあるけど、刀身としての造りも独特な形で厚みのある面白い刀だった。
↑の写真で見ても分かるようにはばき(根本の鍔と当たる所)の部分が斜めになっていて、実際に柄を付けて鞘に治めると、併せ目が斜めになる特殊な造りになってる。
柄もドイツ出身であるアスカの出自に合わせてデザインされていてかっこかわいい。
まぁ何とも拵えや装飾が特殊なものが多くて分かり易いので、そっちばかり目が行くが、
刀身1つ1つも面白いのでじっくり見たい。
この辺、背景にセカンドインパクトの絵面が見えるが、その名も『セカンドインパクト短刀』
刀身全体の模様でセカンドインパクトをイメージしているというのだから面白い。
波紋の内外に見える模様が美しいので、しばらく見ていたくなる。
ビゼンオサフネのこの波紋も、何か吸い込まれそうな禍々しささえある。
この辺みてると、いっそ切られたい思いすらしてくる(大分やばい)
と 何かどこかに行ってしまいそうな所で、このまま書き続けると 全ての展示について書いてしまいそうなので止めておこう。
後は現地にいって自分の目で確かめてくれると良い!
終わりに
次の予定があったので、そんなに長居は出来なかった(それでも1時間半は居た)のだが、
半日いてもよさそうなくらいなので、また これだけを目的として行きたい所である。
ってか これ巡回展示したりせんのだろうか?
個人的には、後で図録を読んでいて ここもっとちゃんと見とけばよかったなぁ...みたいな所がチラホラあるので、
やはりもう一度行きたい気持でイッパイ。
特に柄本とか こじり とか 中心の背とか...
俺らがいった時間帯はやってなかったけど、鞘の糸を巻く所や、実際の刀匠の方の作業が見れたりとか、
色々体験できる施設であるようなので、展示以外もゆっくり回りたい。
車だと割りと早くいけたし日帰りの前提で人誘ってガス代割り勘で行ってもいいかもなぁ。
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Comments:2
片山重恒 | 返信
有り難う御座いました。また遊びに来てください。
第二日曜日がすべての職方が揃い、公開鍛錬もあるのでお勧めです。
tyoro | 返信
コメントありがとうございます!
直近だと9月9日にいけるのが理想ですね。
特別展終了後であっても、タイミングが合えば 是非公開鍛錬がある日に行ってみたいと思います!