- 2012年4月21日 04:21
- 漫画
マンガ大賞のblogに、ノミネート作品の選考時コメント全集のpdfが出ていた。
マンガ大賞:メディア・店頭情報コメント掲載&本日より原画巡回展示開始!
この記事内の 『一次選考および二次選考の全コメント集』 というリンクです。(PDF注意)
これ ちゃっかりノミネート外作品のコメントも入ってて面白いので一覧にしてみた。
このコメントをつらつら見て、大賞が『銀の匙』である事に色々と思う所が加速されてしまって、友達と侃々諤々語りあっていたわけだが、まぁそれをここで書くのは避ける。
変わりに記事を1つだけ張っとく。
本屋大賞、売れ筋が本命 「埋もれた本に光を」から変化 - ニュース - 本のニュース - BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
ノミネート外リスト
3割くらい纏めた所で気付いたけど、多いわ('A`)
186作品あります。
- 5 「あの日からのマンガ」しりあがり寿
- 5 「ましろのおと」羅川真里茂
- 5 「ヒストリエ」岩明均
- 5 「乙嫁語り」森薫
- 5 「花もて語れ」片山ユキオ
- 4 「あさひなぐ」こざき亜衣
- 4 「失恋ショコラティエ」水城せとな
- 4 「海街diary」吉田秋生
- 4 「竜の学校は山の上」九井諒子
- 4 「進撃の巨人」諫山創
- 4 「鉄楽レトラ」佐原ミズ
- 4 「鋼鉄の華っ柱」西森博之
- 3 「めしばな刑事タチバナ」坂戸佐兵衛/旅井とり
- 3 「アオイホノオ」島本和彦
- 3 「シュトヘル」伊藤悠
- 3 「デラシネマ」星野泰視
- 3 「ナナマルサンバツ」杉基イクラ
- 3 「ブラックジャック創作秘話」宮崎克吉本浩二
- 3 「ミュジコフィリア」さそうあきら
- 3 「乱と灰色の世界」入江亜季
- 3 「冒険エレキテ島」鶴田謙二
- 3 「姉の結婚」西炯子
- 3 「帝一の國」古屋兎丸
- 3 「繕い裁つ人」池辺葵
- 3 「誘爆発作」岡村星
- 3 「鉄道少女漫画」中村明日美子
- 3 「関根くんの恋」河内遙
- 2 「1/11じゅういちぶんのいち」広江礼威
- 2 「BUTTER!!!」ヤマシタトモコ
- 2 「VIVO!」瀬川藤子
- 2 「ZUCCA×ZUCA」はるな檸檬
- 2 「うどんの女」えすとえむ
- 2 「かわいそうな真弓さん」西村ツチカ
- 2 「がらくたストリート」山田穣
- 2 「たいようのいえ」タアモ
- 2 「どげせん」板垣恵介RIN
- 2 「にがくてあまい」小林ユミヲ
- 2 「はたらけ、ケンタウロス!」えすとえむ
- 2 「ぼくらのよあけ」今井哲也
- 2 「ジョジョリオン」荒木飛呂彦
- 2 「セントールの悩み」村山慶
- 2 「ハルシオン・ランチ」沙村広明
- 2 「ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド女ンビ」すぎむらしんいち
- 2 「プリンシパル」いくえみ綾
- 2 「ママゴト」松田洋子
- 2 「モンタージュ」渡辺潤
- 2 「主に泣いてます」東村アキコ
- 2 「修羅の門第弐門」川原正敏
- 2 「午前3時の危険地帯」ねむようこ
- 2 「地上はポケットの中の庭」田中相
- 2 「山賊ダイアリー」岡本健太郎
- 2 「水域」漆原友紀
- 2 「男子高校生の日常」山内泰延
- 2 「羊の木」いがらしみきお
- 2 「聖☆おにいさん」中村光
- 2 「脳内ポイズンベリー」水城せとな
- 2 「青空にとおく酒浸り」安永航一郎
- 2 「青空エール」河原和音
- 2 「I【アイ】」いがらしみきお
- 1 「&アンド」おかざき真里
- 1 「7人のシェイクスピア」ハロルド作石
- 1 「AKB49~恋愛禁止条例~」宮島礼吏
- 1 「ANOTHER」綾辻行人 清原紘
- 1 「BEBLUES!~青になれ~」田中モトユキ
- 1 「DOISSOL」村瀬克俊
- 1 「FRONTMISSIONDOGLIFE&DOGSTYLE」太田垣康男/C.H.Line
- 1 「I.C.U.」タイム涼介
- 1 「MASTERキートン1完全版」浦沢直樹/勝鹿北星/長崎尚志
- 1 「SCATTER」新井英樹
- 1 「ST&RS-スターズ-」竹内良輔/ミヨカワ将
- 1 「Sunny第1集」松本太洋
- 1 「WOMBS」白井弓子
- 1 「flat」青桐ナツ
- 1 「いいんちょ。」秋風白雲
- 1 「う」ラズウェル細木
- 1 「おいしい学び夜」北島和洋/大井昌和
- 1 「おはようおかえり」鳥飼茜
- 1 「かよちゃんの荷物」雁須磨子
- 1 「くるみのき!」青木俊直
- 1 「この靴しりませんか?」水谷フーカ
- 1 「さすらいアフロ田中」のりつけ雅春
- 1 「さよならさよなら、またあした」シギサワカヤ
- 1 「さんすくみ」絹田村子
- 1 「しずかの山」愛英史松本剛
- 1 「しまいずむ」吉冨昭仁
- 1 「しょぼにゃん」きっか
- 1 「たべるダケ」高田サンコ
- 1 「ちくたくぼんぼん」勝田文
- 1 「てんむす」稲山覚也
- 1 「でり研」ひらふみ
- 1 「となりの怪物くん」ろびこ
- 1 「とろける鉄工所」野村宗弘
- 1 「どうらく息子」尾背あきら
- 1 「ねこだらけ」横山キムチ
- 1 「ねじまきカギュー」中山敦史
- 1 「ひらけ相合傘」吉田戦車
- 1 「ひらひら国芳一門浮世譚」岡田屋鉄蔵
- 1 「ふうらい姉妹」長崎ライチ
- 1 「ふーふ」祥人
- 1 「まんが親」吉田戦車
- 1 「みそララ」宮原るり
- 1 「アオハライド」咲坂伊緒
- 1 「アゲイン」久保ミツロウ
- 1 「アラサーちゃん」峰なゆか
- 1 「アリョーシャ!」近藤るるる
- 1 「ウィッチクラフトワークス」水薙竜
- 1 「エリア51」久正人
- 1 「オールラウンダー廻」遠藤浩輝
- 1 「カラスヤサトシ」カラスヤサトシ
- 1 「カレチ」池田邦彦
- 1 「キーチVS」新井英樹
- 1 「グーグーだって猫である」大島弓子
- 1 「コジカは正義の味方じゃない」小原愼司
- 1 「ジゼル・アラン」笠井スイ
- 1 「スカイブルー」小林大樹
- 1 「スピカ」羽海野チカ
- 1 「デストロイアンドレボリューション」森恒二
- 1 「ナナとカオル」甘詰留太
- 1 「ノケモノと花嫁」中村明日美子/幾原邦彦
- 1 「ノラガミ」あだちとか
- 1 「ハッピーエンドアパートメント」えすとえむ
- 1 「ヒナまつり」大武政夫
- 1 「ピコピコ少年」押切蓮介
- 1 「ミラーボール・フラッシング・マジック」さそうあきら
- 1 「ミル」手原和憲
- 1 「リューシカ・リューシカ」安倍吉俊
- 1 「リンドバーグ」アントンシク
- 1 「一緒に暮らすための約束をいくつか」陸乃家鴨
- 1 「中国嫁日記」井上純一
- 1 「亭主元気で犬がいい」徳弘正也
- 1 「人生画力対決」西原理恵子
- 1 「信長のシェフ」西村ミツル
- 1 「僕の小規模な生活」福満しげゆき
- 1 「僕はビートルズ」かわぐちかいじ
- 1 「僕らはみんな河合荘」宮原るり
- 1 「兄さんと僕」西炯子
- 1 「先生と僕」春日ゆら
- 1 「千歳ヲチコチ」Dキッサン
- 1 「同人少女JB」一本木蛮
- 1 「吐息と稲妻」谷川史子
- 1 「囚人リク」瀬口忍
- 1 「夏雪ランデブー」河内遙
- 1 「夜明けの図書館」埜納タオ
- 1 「夢の雫、黄金の鳥籠」篠原千絵
- 1 「大奥」よしながふみ
- 1 「大正ガールズエクスプレス」日下直子
- 1 「女の穴」ふみふみこ
- 1 「女子攻兵」松本次郎
- 1 「寿司ガール」安田弘之
- 1 「少女ファイト」日本橋ヨヲコ
- 1 「少年ノート」鎌谷悠希
- 1 「少年メイド」乙橘
- 1 「幻影博覧会」冬目景
- 1 「幽麗塔」乃木坂太郎
- 1 「彼女のひとりぐらし」玉置勉強
- 1 「憂国のラスプーチン」伊藤潤二
- 1 「旅する缶コーヒー」マキヒロチ
- 1 「日常[ヘルベチカスタンダード]」あらゐけいいち
- 1 「日曜日はマルシェでボンボン」かわかみじゅんこ
- 1 「星を継ぐもの」星野之宣/J・P・ホーガン
- 1 「暁のヨナ」草凪みずほ
- 1 「森のテグー」施川ユウキ
- 1 「淀川ベルトコンベア・ガール」村上かつら
- 1 「特攻の島」佐藤秀峰
- 1 「狂骨の夢」志水アキ
- 1 「狼と香辛料」小梅けいと
- 1 「狼の口ヴォルフスムント」久慈光久
- 1 「獣の奏者」上橋菜穂子/武本糸会
- 1 「球場ラヴァーズ」石田敦子
- 1 「百器徒然袋鳴釜薔薇十字探偵の憂鬱」志水アキ
- 1 「看護助手のナナちゃん」野村知紗
- 1 「私日和」羽柴麻央
- 1 「草子ブックガイド」玉川重機
- 1 「血潜り林檎と金魚鉢男」阿部洋一
- 1 「賭博覇王伝零ギャン鬼編」福本伸行
- 1 「路地恋花」麻生みこと
- 1 「軍靴のバルツァー」中島三千恒
- 1 「鉄風」太田モアレ
- 1 「青の祓魔師」加藤和恵
- 1 「青みゆく雪」宇仁田ゆみ
- 1 「食の軍師」泉昌之
- 1 「麻宮さんの妹」あさの
- 1 「+チック姉さん」栗井茶
- 0 「KEYMAN」わらいなく
- 0 「Piece」芦原妃名子
- 0 「クレープを二度食えば」とり・みき
※接頭の数字はコメントの数、ソートはコメント数順>辞書順
一部、間違いを見付けた部分は修正しています。(4月20日23時半時点)
- 水谷フーカの作品名が「わたしたちの震災物語」になっていたが、コメントから察するに「この靴知りませんか?」だと思うので置き換えました。
- 「クレープを二度食えば」のコメントが「ナナマルサンバツ」のものになっていたので0にしました。
- 「竜の学校は山の上」に "1巻の時点で傑作確定だった" ってコメントが付いてて、多分1個上に記載されている「乱と灰の世界」のものだと思うので 増減させました。
他に辺なのとか、コメント数間違えてるのあったら教えてください。
(うっかり作品まるまる抜けてるとか有り得る...
感想
ってか、何かグルメ漫画多くねぇかw
まぁ "B-grade Gourmet Manga"としてNHKが海外向けの文化として取り上げてる昨今だし、盛り上ってるのは分かるが。
自分が読んでる作品や積んでる作品もそこそこあるけど、まったく聞いた事のない作品がけっこうあって、まだまだ読みたりないなと思いますね。
昨年のノミネート作品の連作モノで今期 ノミネートを逃した作品を見てみると、
『乙嫁語り』 『主に泣いています』 『失恋ショコラティエ』 『ましろのおと』 『進撃の巨人』 が多くのコメントと共に記載されている。
意外にも『刻々』が入ってない。
まだ最新5巻だし、2011年に4巻出てるから選考対象外になったわけじゃないよね。
ちなみにもっと遡ると、
- 2010年ノミネート 『アオイホノオ』
- 2009年ノミネート 『聖☆おにいさん』
- 2008年ノミネート 『海街diary 1 蝉時雨のやむ頃』『大奥』
あたりがコメノントとして生き残っているかな。
安定して好印象を与え続けるというのは難しいものなのだなと思う。
来年は今年のノミネート作品がどれくらい残っているのだろう。
複数の作品が上がっている作家も沢山いるんだけど、3作品上がっているのは 『はたらけ、ケンタウロス!』『うどんの女』『ハッピーエンドアパートメント』の えすとえむ さんだけかな。
最近出た闘牛の世界にフォーカスをあてた『ゴロンドリーナ』が面白いんだけど、既存の作品だと『うどんの女』しか知らなかったんだけど、作家買いしていきたくなりますね。
よしながふみさんとか、2008年には『大奥』『きのう何食べた?』『フラワー・オブ・ライフ』でノミネートに3作入ってたりしたし、凄い人は凄い。
自分が選考員だったら
自分的には既に挙がってる作品だと『25時のバカンス』推しなので、大賞は逃したものの上位に食い込んでいて概満足みたいな所があります。
次点で『外天楼』、『高杉さん家のおべんとう』と続く。
ノミネート外に上がってるものだと『僕らはみんな河合荘』『冒険エレキテ島』『ジゼル・アラン』『がらくたストリート』あたりが好き。
がらスト は 大丈夫、どうせ賞とっても流行りはしないから。 なんてコメントが付いててウケる。
でもこれだけだと寂しいし、ノミネート作品外のコメントにすら入ってないものでも、これはイケるのでは?ってのがいくつかあるので書いておきたい。
(みんなもこういうエントリ書いてトラックバックとかくれるといいな~
今のマイブーム的には『ゆゆ式』になるんだけど、正直な所 マンガ大賞に日常系4コマって何か合わないよね。
まぁ別に「俺が面白いと思うからコレだ!」が本義だと思うし、「王道が~」とか「題材が~」とかそういうの要らな...おっと誰か来たようだ。
まぁ『ゆゆ式』は人を選ぶ。
(その点、きゆづきさとこさんの作品とかならアリなのでは とも思わなくはない。
『かみあり』 染屋 カイコ
所謂 もののけモノ。
日本全国の神が出雲に集まる月として『神無月』という異称のある10月ですが、その出雲では神が集まっている月として『神在月』と呼ぶのは 雑学好きな人なら知ってそうな話しだけど、
この作品はその10月の出雲を舞台にした漫画なんだけど、八百万と言うからには ほんとに古今東西の神がごっちゃになってて、かなりコミカルでありながらシリアスさもある。
周囲では『ぎんぎつね』何かも人気なんだけど、個人的には『かみあり』をpushですね。
なお、最新が3巻で2011年7月に出ているので条件は満たしています。
『遠野モノがたり』 小坂 俊史
単品もので、発売は2011年5月。
4コマはねぇよな とか書いておきながら4コマである。
元々ギャグ系の4コマとして『せんせいになれません』とか描いてる小坂さんの作品なのだが、
ギャグ的なものではなくエッセイ的な空気を持った作品。
これを読むと、あなたは遠野に行きたくなる。
人を選ぶ作家のような気がせんでもないけど、もっと万人に評価されていいんじゃないかと思う。
(ちなみに前作の『中央モノローグ線』は中野を中心とした中央線沿線が舞台だったりする。
『星川銀座四丁目』 玄鉄 絢
1冊くらいは百合漫画いれさせてくださいよ!
最新刊2巻が2011年12月に発売。
成年系の百合漫画『少女セクト』で有名な 玄鉄絢の新作。
ワケあり小学生と、彼女の保護者となった女教師の歳の差カップルという中々見ない構図ですが、先生のしっかりしなきゃデレが良いですね。
大朋めがねの『ひみつ。』を挙げようかなと思ったのだけど、ギリギリ2010年だったようなので、こちらにしてみました。
2012年は『prism』が入るのではないか という甘い期待を抱いております。
『王狩』 青木 幸子
最新3巻が2011年11月に発売
将棋、それもプロの予備軍である奨励会の若手達を描いた漫画。
昨年に『3月のライオン』が大賞を取っている事を考えると将棋漫画は出しにくい所かなとも思いますが、
「俺が面白いと思ったから出す」だとコレは出さないわけにはいかない。
3月のライオンよりは将棋の対局そのものに割いているページが多いので、知識がないと辛いのかな?と思う所が若干あるけど、実際 対局中の部分のスピード感はかなりのもので、バトルものを読んでるような熱さがある。
ちなみに棋譜は全文は載ってないけど、過去の名対局から取られてたりする場合もあるようで、友達と断片的な情報からどうにか棋譜を組み立てるみたいな事をしてたw
『血界戦線』 内藤 泰弘
ノミネートしててもおかしくないと思う出来に加えて、作家の知名度という点でもノミネート外にすら含まれてないのは意外だ。
『トライガン』でお馴染、内藤先生の最新作。
個人的には1巻を読んだ時はポジティブな印象を持ちつつも、ボリューム不足もあって そんなに評価してなかったのだけど、2巻3巻と進んでいくウチに 今一番楽しみにしている少年マンガになっている気がする。
最新の4巻が2011年の12月に発売。
『ひまわりさん』『最果てアーケード』何かも入れたいけど、まぁ4つでも上げすぎか。
思い出しながら検索していて『武士道シックスティーン』はギリギリ最終巻が2010年の12月下旬に出ていて入らない事に気付いた。
そもそも、今までノミネートしてなかったのがビックリな感覚だったりするけど、マイナーなんだろうか。
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