- 2012年12月24日 03:37
- 芸術・アート
国立新美術館でやっている『リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝』に行ってきました。
京都にも巡回してくるので別に東京で見る必要はないかなーと思っていたのだけど、
まだ一度も国立新美術館に入った事がなく行ってみたかったのと、
巡回先にはこない展示があると twitter で教えてもらったのもあって、せっかくなので観てきた。
さて、美術知識とか無いので何を書いたものか...
リヒテンシュタイン
リヒテンシュタインってのはスイスとオーリトリアの辺りにある小さな公国。
今回の展覧会は侯爵家の秘宝と書かれる通り、国家元首である リヒテンシュタイン家 当主が代々収集してきた美術品の数々が展示されいる。
(侯爵なのに侯国ではなく公国なのは、色々事情があるらしい。
同じ公国でもモナコよりも独立性は高いみたいだけど、F1やってるわけでもないので 国としては全然知らんが、
その歴史を繙いてもると、2度の大戦を生き延びているだけあって 色々エピソードが面白いね。
まぁ けど今回はそれは置いといて。
展示は主に諸侯らが栄華を誇ったバロック期のものが多かった。
バロック
バロックって聞くと音楽方面のイメージが強い。
まぁどーゆーのがバロック音楽なのかは、クラシック聞かないから知らんけどな。
後は建築、この辺は 今回の展示のメインの1つである『バロック・サロン』に調度品の形で多く出展されていた。
ってかこの展示が京都には来ないと聞いたので、東京で見てきたんだけど、これ無いの勿体無いね。
天井がまでちゃんと天井に嵌められてて凄かったが、それよりも鏡の額やら鏡台やらのグロテスクな精巧さがやばいわ。
さて、バロック絵画。
レンブラントやらフェルメールは好きだけど、バロック期の画家ってそれ以外殆ど知らない。
展示にいくのってバロックより前のルネッサンス期のものか、それより大分後の写実主義から印象派くらいんものが殆ど。(後期印象派は嫌い)
なので細々したものは見た事があっても、バロック絵画がここまで集まった場にいったのは始めてだったんだが、
すげー良かった。
おどろおどろしさはあるんだけど、直接的に死を扱った作品が多い分逆に分かり易い気がする。
特に『死の勝利』とか死の世界となりつつある凄惨な絵の筈なのに、暁斎展とかで見た怪奇絵のようなコミカルさも感じる。
『夢に浸って / フリードリヒ・フォン・アメリング』とか、『復讐の近い / フランチェスコ・アイエツ』とか気にいる絵が沢山あったんだが、たいていの展示で俺が気にいる絵は絵葉書が作られていない法則はここでも有効だったわ...
毎回図録買うと置き場所にも困るから絵葉書を2~3枚買うのが習慣化してるんだけど、
その展示で気にいった絵がのきなみ無いとちょっと寂しいね。
あと、ヘラルト・ダウの『ヴァイオリン奏者』って絵がすげー気になってる。
絵自体が素晴しいのはモチロンなんだけど、『復讐の近い』のようなストーリー性を感じられるにも関わらず、
何の説明も得られてないからなんだが。
この奏者は何を見てんだろうなぁ。
この後に予定があって、さらっと見ようと入ったのは失敗だった。
バロック・サロンが来ないにしても、京都に巡回してきたら もう1回見にいってもいいかもなー。
こうやってblogに書く事で、現地で見た事を思い出しながら文字に興したり、
憶えてない部分を調べたりするのは、特に詳しく知らない分野においては勉強になっていい。
その上でもう一度見にいくってのは、より良い気はする。
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