普段小説のレビューばかりで、他の書籍についてあまり書かない。
そもそもそんな読まないってのもあるんだけど、まぁ2ヶ月に1冊くらいは別な本読んでる気はする。
少し前に三浦知良の『やめないよ』を読んだ。
そもそも自分はサッカーも国際試合くらいしか観ない、サッカーファンとは言えない存在だし、
カズもTVで面白エピソードとか見かけるくらいで、凄い人だなーくらいにしか知らなかったんだけど、友人に勧められて読んだ。
小説じゃないとあらすじ紹介とかがなくて何を書いていいか悩むね。
この本は、元々日経新聞に隔週連載されていたコラムを1冊の本にまとめたもの。
カズが5年間、何を思って、何を考えてサッカーをしてきたのかが分かる。
44歳を迎えてなお、現役でサッカーを続けるメンタリティ。
そのモチベーションはどこから来るのかが垣間見れる。
普段「やる気でないなー」とつぶやいてる事の多い俺からすると、眩しすぎる存在で、ほんと凄まじい生き様だなと思う。
気にいった一節があったので引用する。
それでも、いいことが起きたときの喜びは、苦しいときの悲しみに勝るもの。総じて人生は成功も失敗も五分なんだ。そこで、あきらめる人とあきらめない人の差がでる。僕はあきらめないよ。
俺は割りとネガティブな事の方が人に印象として残りやすいと思っていたけど、その瞬間的な大きさってのは喜びの方が遥かにデカいんだとカズは言う。
失敗や挫折を味わっても、そこで止まらない、思考させられるような場面に陥っても少しでも1cmでも前に進む。
その姿勢に感服させられるし、元気が貰える一冊だった。
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