前回の続き。
レビューを書く事1 - 書く為に読む - tyoro.txt
書くために読む事を続けていいのかという問いに関しては、それも読書の形という結論に達した。
(実際は書く為に読んでいるというよりは、読みたくて読んでるけど、読書スタイルが書く事を前提とするものになってるって話しだけど)
それはいいとして。
では書く為に書く事はどうなのか?
blogで適当なレビュー記事を産出してたわけだけど、これは読書ログ的な意味合いの強いものだったし、そもそも"レビュー"と銘うてるようなものではなかったわけで。
でも、レビュアー騎士団にレビューを出していくなら、ちゃんとした『レビュー』である必要があると思ったわけで。
そんなこんなをいつも通りチャットなどに書いていると、最近回りで話題になってる本を教えてくれた。
ブックレビュワーを仕事としている、豊崎さんが日本の書評について多方面から斬り込んで書いた本。
海外と比較したり、国内の新聞を比較したり、普段やられているワークショップでの話しとか日本のレビューの"実際"が見えておもしろい。
『レビューそのものが面白くなければいけない』、『読者から出逢う楽しみを奪ってはいけない』等、個人的に共感できる部分が多い。
(ただ俺らのような素人ブログレビュアーを全力で叩いていてちょっと悲しい気持になった)
まぁそれはいいとして。
今後ブログで書き続けていく上で読み手を意識する書き方をしていきたいなと思いました。
(あと元々やってないけど、愛情のない批評はしない)
その辺ふまえてチャンドラーの『長いお別れ』のレビュー書き始めたんだけど、書き終えるまで2週間かかった。
今迄あんまり考えずに感想文半々で書いてたけど、ちゃんと考えて書こうとすれば書こうとするほどドツボにはまる。
結果的に色々諦めて元とそんな変わらん感じになってしまったが、、、
さて、次にレビュアー騎士団についてみてみる。
評価基準のおおまかたな所は明示されてる。
さやわかの星海社レビュアー騎士団とは? - 『さやわかの星海社レビュアー騎士団』 | 最前線
明示されている評価基準は3つ。
『愛情』『論理性』『発展性』
愛情が一番重要で、論理性、発展性と続く。
より具体的な捕捉はこの辺にある。
好きな作品について書くということ - 『さやわかの星海社レビュアー騎士団』 | 最前線
定型の豊かさ - 『さやわかの星海社レビュアー騎士団』 | 最前線
あとは、惜しくも銀や銅、鉄となったレビューへのコメントで、どの点が足りないかといったアドバイスが入っていて、
その辺でどういうレビューを書く必要があるのかって所はある程度捕む事ができる。
まぁこの記事を書きながらつらつら眺めてる感じだと、明言されてる通り『愛情』が必須だった気はしますね。
他にも騎士団の横浜県さん(@prefecture)がまとめられているwikiとかもあって、
twitterで騎士団の方々がハッシュタグで話されているのをTogetterにまとめたものとかがある。
レビュアー騎士団議論会 - さやわかの星海社レビュアー騎士団 非公式wiki - livedoor Wiki(ウィキ)
いくつかには実際に騎士団長が質問に回答されてるのもあって、色々と興味深い。
まぁ改めてみると『愛情』が必須なのはありありと分かるんだけど、先月色々と悩んだ末に1本レビューを書いて投稿してみた。
対象はfate/zeroの1巻。
正直な話し俺は星海社・最前線をおっかけてはいるけどサイト上のビュワーに慣れなくて読んでない作品がとても多い。
ので書けるネタにできる本がすくなくてfate/zeroかiKILLか悩んだんだけど、iKILLはどうしてもかきあげられなくてfate/zeroにした。
結果。
Fateをまだ知らぬあなたへ - 『さやわかの星海社レビュアー騎士団』 | 最前線
鉄~。
まぁ騎士団長にハッキリと『愛情』が全然足りてないと言われている。
言われてから気付いたけど、fate/zero好きだけど別に作品に対する愛情はないんだよなぁ。
別に作品に対する愛じゃなくても、キャラに対する愛情とかでもいいし、別作品への愛情の結果としてこの作品を批判するみたいな愛情の見せ方でもいいみたいなんだけど。
どうにも難しいね。
今回は騎士団に投稿する為に書いたレビューだった。
『愛情』とかあまり考えてなくて、読み手を意識してたのと紹介(『発展性』?)を重視して書いたんだけど、多分そっちとしてもイケてないんだろうな。
まぁ不掲載ではなくあえて鉄として掲載してもらえたのは、「ちゃんとしろよ!」ってメッセージだと前向きに解釈して奮起していきたい所。
とはいえレビューを投稿する為にレビューを無理矢理書くのは辞めにするかな、、、
つまる所それが表題の『書く為に書く』なんだけど。
エレGYのレビューが自己体験が中心に情動的に書いたものだったように、初稿だけは『愛情』を出すにはやっぱり勢いで書くのが大事だと思ったよ。
という事で今後も今迄通り星海社の作品を読みつつまったり、何か現れるのを待とう。
ただこのスタンスは騎士団の騎士號を目指すってゲーム的な部分にはまったくあってない気がするけど。
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