先月頭の話しだけど、今期も拝観券を譲っていただいたので、何人かで回ってきた。
前回の春の時は妙心寺を中心に回ったので今回は東山方面を中心に4箇所程。
知恩院、尊勝院(青蓮院)、西方寺、大蓮寺といったコース。
嬉しい誤算としては知恩院で2日間だけやってた集會堂の修復作業の特別公開に偶然搗ち合った事。
いやー楽しかった。
例によって例の如く内部は撮影禁止なので写真はあまりないだが、変わりと言っては何だけど集會堂の写真はいっぱい撮ったしかじさんにも撮影したのを譲っていただいた。
まずは知恩院から。
いきなりメインディッシュって感じだが、混雑する前に見たかったのでさっそく三門から。
実際問題、紅葉にはもうちょっとな時期だったので混雑するって事もなかったが、、、
以前妙心寺の山門に入った時も思ったけど、山門の類に入った事が無い人は中がこんなんなってるなんて想像も出来ないと思う。
中は仏堂になっていて、天井には巨大な龍や天女が描かれてる。
仏像にはそれほど近づけないのもあってあまりちゃんと見れてないのだけど、妙心寺と同様にお釈迦様と十六羅漢の座像がある。
妙心寺の山門はもっとこじんまりしたイメージがあったんだけど、知恩院の三門はさすがにあの外観から分かるように内部も巨大だった。
飛竜(ひりょう)が描かれていたり、柱に描かれてる水に属する妖怪みたいなのも一緒だった。
しかしすげー綺麗な極彩色で残ってるのに、そこらじゅう落書きだらけで悲しい感じだった。
近年のものではなくて明治とか大正とか書いてあるんだが、こーゆー問題は昨今の事だけではないのねぇ。
その後、石段を上って境内に。
俺は何度か来てるので新しさは特にないんだけど、鶯張りの廊下なんかをケキョケキョいわせながら歩いたりした。
有名な忘れ傘を見たりしながら裏の改修工事の見学場所へ移動。
この忘れ傘なんだけど、実際に忘れられたんじゃなくて水に関連する物として火災から守る為に置かれてるらしいね。
(白狐が置いたという説話もあるらしい。
屋根の高さまで組まれた修復用の足場に一般の我々が昇れる機会なんてそうそうないよね。
一時的に外されてる鬼瓦の展示とかもあって、普段見れない所を余す所なく堪能できた。
1階では宮大工の技術の公開みたいな感じで、道具から金物やら組木やら色々教えてもらった。
木に竹が刺してあるだけなのにほんとにどう頑張っても抜けない。
これは単純なのだけど、斜めに組んだすげーのもあった。
さて昼食を挟んで尊勝院へ。
今青不動さんの公開で賑わってる青蓮院に属してるらしいのだが、青蓮院の裏の山を昇る昇る昇る、、、
いやー遠かった。
その分、神宮さんの所の鳥居をかなり下に見下ろせるいい景色だった。
この数分でこんなに登ったのか、、と思う。
中では柱の金箔に振れないように注意しながら拝観。
見ざる言わざる聞かざる思わざるの8体の猿の像が印象的だった。
思わざるの存在もそうだけど、男女4体ずつあって女の方の像は全て
見ていないふり、聞いていないふり、言わないふり、思わないふりで手や口に当ててる手が若干浮いてるのが面白かった。
そっから下山して東山三条のあたりへ上る上る上る上る。。。。そしてうっかり行きすぎて戻る。
西方寺
大きな所先に見てしまったので、一見地味な印象を受けたけど落ちついた所だったよ。
入ってみると思った以上に奥が広くてびっくりした。
ご本尊の阿弥陀如来像は三千五百仏光背と言われる小さな仏様の並んだ光背を背負ってて壮観だった。
お庭にあった茶室も屋根が3種類に分かれてて変わった感じだった。
入口の所には衣通姫地蔵尊と呼ばれるお地蔵様が祀られていて、こちらのお話も聞かせていただいた。
そこからさらに移動、西方寺の裏の道沿いには寺が所狭しと並んでいて、その中に大蓮寺もあった。
○大蓮寺
どうにもこの辺一体の寺には廃仏毀釈の折りに移転してきた物が多いのかもしれない。
この寺もそんな寺の一つで、元は西洞院五条の辺りにあったらしいよ。
ここには一度衰退してしまった真如堂から移した阿弥陀如来像が祀られていたんだけど、真如堂の再建に際して返還を求められた阿弥陀如来像が二つに分かれた伝説があった。
真如堂にも行ってみたいねぇ。
後、今回の特別公開では祇園社の観慶寺が廃寺になった時に移された秘仏というのがあって、夜叉神明王が鬼気迫ってて怖かった。
髪で南無阿弥陀仏と編まれた掛け軸やら、精巧な干支の細工の入った箱(御本尊が祀られてるあの箱は何ていうんだろう)とかがあった。
メジャーな所だけじゃなくて始めて行くような所でもお話を聞くと色々な逸話や伝説が残っていて面白い。
今回は企画したものの前回ほどちゃんと事前告知とか出来なくてあまり人数集まらなかった。
その分動きやすかったし楽しかったけど、頼まれた身としてはちょっと適当になっちゃって何ともだなぁ。
次回はやるとしたら自転車ツアーとかやりたいなぁ。
(自分が自転車で巡りたいだけなんだけど)
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