連休の真ん中の日曜日に劇団四季のオジリナルミュージカルである『夢から醒めた夢』を観てきました。
今回で四季の観劇は美女と野獣、スルース、アイーダに続いて4回目ですね。
劇団四季の「美女と野獣」を見てきた。 - tyoro.txt
『スルース』の感想って記事にしてなかったんだな...
あれもめちゃくちゃ面白かったけど、ミステリだから ネタバレ抜きで記事にするのは難しそうだ。
『夢から醒めた夢』
タイトルやポスター、フロアパフォーマンスから ファンタジー色が強い作品を想像してたんだけど、思った以上に道徳的で日本の宗教観に即したお話しだった。
『走れメロス』を逆転させてセリヌンティウスを主人公にして、『蜘蛛の糸』くっつけたみたいな。
原作は赤川次郎で、もう25年も前の作品らしい。
原作だとピコタンなんだな。
児童向け童話みたいな本っぽいので道徳的な内容にも納得できる。
赤川次郎さんの幽霊が出てくる本だと、殺人を呼んだ本ってのを読んだ事あるけど、けっこう好きだったな。
さて、こっからは内容の話し。
ネタバレありなので、まだ観てない人は避けてね。
まず良かった所。
劇が始まる前からそこは夜の遊園地のようになっている。
物語への導入やら休憩の入りやらもメタ的で面白い。
というか夢の配達人のおじさんがかっこよすぎるな。
演出1つ1つがマッチングしてて、コメディ的な要素もあって、(ちょっと古臭い部分があるにしても)色々刷新して今風に合わせてあって楽しめたよ。
特に冒頭の遊園地でお化け屋敷の扉へ入っていくシーンと、最後の光が集ってくる演出が好きだ。
休憩空けに夢の配達人のおじさんが語る、悪夢は醒めてしまえば無くなるのか。
その夢の中の物語はどうなってしまうのか? みたいなのも 他の作品でも見かける事のある主題だけど こういう切り口自体凄い好き。
観ていて ちょっと気になった所。
原作的な所なんだろうけど、つっこみたくなる所は沢山あった。
基本的な所だとパスポートの持ち主ちゃんとチェックしろよwとかが一番なんだがw
物語の核心としては、悪事を働いてしまったメソが最終的に何のお咎めもなく救われてしまったのは良かったのだろうか?という所。
灰色に戻って、また1からやりなおす みたいな感じになるのかと思ったんだけど、盗んだもん勝ちみたいな結末にちょっと納得できない。
あとデビルがコロッとやられてしまう流れがなんだかアッサリというか、ちょっと物足なくて釈然としなかった。
元々がちょっと嫌味な程度で残虐な悪魔みたいなキャラクターじゃないから、壁としての印象が低かったのかな。
キャラは十分濃いんだけどw
気になったのはこんくらい。
夢の配達人のおじさんの声がほんとかっこいいんだけど、前に京都で観た『スルース』に出てられた方な気がする。
下村尊則さんって方っぽいんだけど、スルースの観にいった時のキャスト表どっかに残してないかなぁ。
あともう一人、メソ役の人の声がすげー特徴的で こっちは絶対 アイーダのメレブやってた人だと思うw
声にキャラクター性があるってのは羨ましいな。
もっと前の方で見てりゃ、ちゃんと役者さんの姿形で認識できるんかもしれんがw
さて、『夢から醒めた夢』は8月で終わり。
次は秋から あの『ライオンキング』が始まります!
こちらも是非観に行きたいですね。
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