第8回角川学園小説大賞・優秀賞受賞作品。
作者の日日日(あきら)は、角川学園小説大賞・優秀賞以外に・・・
碧天舎第1回恋愛小説コンテスト・ラブストーリー大賞受賞、第4回新風舎文庫対象・大賞受賞、第6回エンタープレインえんため大賞・佳作受賞。
こんな新人見たことない。その上この4作品が書かれたのは全て17歳の時というから驚き。
期待は膨らむ一方ということで、このアンダカの怪造学を手にしてみました。
金曜日の授業中に読み終えました。けっこうぶつ切りで読んでたので時間食ったかな。
結論から言うと、面白かった!
ただし、諸手を挙げて褒めるって程じゃないけど。
ある程度に深い設定ではあるようだけど、けっこう理解しやすい書き方をしてるし、解説もしつこくない。
キャラも個性十分で、ネーミングセンスもそれなりによし。
主人公の不幸・不運そして悪運なんかもよし。
だけど、なんつーか衝撃的ではなかった。
ストーリーは「主人公天才型」として、ある程度ありがちなところを走ってる、まぁこれは普通として。
キャラクターは個性的で言い回しや性格の悪さが光る。でも西尾維新と浅井ラボ足して2で割った感じ。
特に考えさせられる内容でもないし、残る内容でもなかった。(『友達』について書きたいわけじゃないよなぁ・・・
けど普通よりはおもしろかった。
そもそも、ストーリーの流れが「されど罪びとは竜と踊る」っぽさを感じさせるんだけど、あそこまで突き抜けてないのが物足りないし。
キャラの性格とか名前とかが西尾維新っぽかったりして。
(蟻馬磁獄に関しては、「されど~」のガユスっぽかった(´-`)
文章は誰っぽいってのは特に浮かばなかったけど、でも新しさもなかったし。
まぁ、継続して読みたい作家ではあるので、他の日日日作品も読んでみよう。
それで、日日日の方向せいがもっとしっかり見えるかもしれないしね。
日日日が受賞した各作品のジャンルは一つじゃなくて、ホラーに恋愛にファンタジーと多岐に渡ってる。
その中でも、やっぱり自分に馴染深いファンタジーから読んでみたのは失敗だったのかもしれない。
どれでも一緒だったかもしれない。
それはそうと、エナミカツミさんのイラストは秀逸でした。
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