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トリプルプレイ助悪郎 4話読了後のメモ

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正直、前作のダブルダウン 勘繰郎は少し苦手の部類に入る西尾作品だった。
その為、今作は正直読み始める気がしなくて買って積んでた本の内の一つです。

そもそも九十九とかの日本探偵倶楽部関連作品をまったく読んでない(コミック版のコズミックすら)ので、このシリーズに強い興味が無いというのもあるけど。
※原作付きは買ったけどHOLICxxxもデスノも読んでない。(間違えてデスノ2冊買ったので新品誰か居りませんか?

前作のダブルダウンは前半7割ぐらいが結構退屈で、残り3割が面白かった。
そーゆー意味では、9割が退屈で最後の1割に楽しさのある(と自分は感じてる)刀語よりは面白いんだけどね。

閑話休題

読んだ人しか分からないけど、4話読んだ後の事書くよ。

以下ネタバレあり。
(ってか読んでない人には意味不明)


「謎は解けたのですか?」
「ええ、全ての問いは今や出揃いました。 もう謎はありません。」


4話までが問いで、後が解答(回答?怪盗?海藤?)なら、ここで自分の考えを書いておくのが一番楽しそうなのでそうする。

まず4話ラストの一文で、あらゆる可能性を考えろとあるけど、そこは除外する。
つまり山茶花(スケアクロウ)は存在するし、あの場に関係し、3人殺すのも事実で、百足の遺作は存在するし、海藤幼志は問いの答えを出した。
という前提。

そして最後に、西尾が百足のような作風で今回の作品を書いているという前提。
びっくりトリックとか出された日にゃ泣くぜ。


そして問いの洗いだし。
全ての事は偶然でも必然でも無く伏線という前提。

百足の失踪と山茶花の逮捕・脱獄の5年前という一致。
百足の遺作の在処。
双葉が人形という表現。
二葉が通風口を「八歳くらいの子供なら通れる」と知っていた理由。
案山子では無く山茶花という名乗り。
「俺のことを知りたければ俺の本を読め」の真意。


まず海藤が辿りついた旨を分かり易く表現していた遺作の在処。
これはあの位置に辿りつくまでも無く、人形という表現とかを見てたら二葉の中にあるのでは無いかと踏んでた。
でも海藤は館そのものの名を指した。

この裏腹亭自体が髑髏畑百足の最後の作品。
つまり、裏腹亭で起こる事件そのものが最後の小説。

この事件こそが小説であり、この事件の体験者こそが読者なんじゃないか。


>人形の下り
百足が二葉を、その事件の為に死ぬように育てていて、あの日あの場所で死ぬように指示されていた?

>5年前
もしくは本来の被害者は百足自身であり、彼の密室の地下室での死が物語の始まのはずだったけど、5年前スケアクロウによって彼は殺害されていて、彼女が二葉がその遺志を次いだとか?

>通風口についての考え
そもそも海藤がスケアクロウ本人であった可能性を排除すれば(排除しなくても場合によっては)二葉があの部屋に辿り着いた経路は通風口しか無いのではないか。
(警察が来て調べれば人が移動した後など簡単に見付かりそうなモノだけど。

二葉自身は八歳くらいの子供ならと「八歳くらいと」はっきりと表現した。
何故?

それは実際に八歳くらいまであそこを通らされていたのではないか?
ならば、余計な物を排除すれば、つまり服を脱げば20才前後の女性なら通れたという事を知っていたのではないのか?
(8才の子がサクサク進める所なら、20才弱の女性なら、最悪 関節外したりすりゃ通れそう?

彼女は通風口を通り、降りずに、落ちた。
(そして死因は撲殺ではなく、地面との衝突による頭蓋骨の損壊。
170cmの人間が手を伸ばして天井に触れるような地下室。
床はコンクリートで、何の衝撃吸収性も無い地下室。

それは死に繋がりうる状況。


普通に考えたら蓋が取れてそうやけど、わざわざ蓋の蝶番の位置の描写があったから、二葉が落ちた後勝手にしまる構造だったんじゃないか。


一葉が小説そのものに執着し百足を迂回するのは、百足自身こそが作家だったからなのだろうか?
そして、その娘であり妹であり人形である二葉を嫌うのは、彼女自身が作家の作品である小説だったからではないのか?


・案山子では無く山茶花という名乗り。
・「俺のことを知りたければ俺の本を読め」の真意。
の2項目は答えが出ない。

案山子の名を変えたのは予告状の著者が違うっていう事かと思ったけど、まさかそんなお粗末な事は無いだろうし、むしろわざわざ名乗りを変えているからこそ、信憑性があって、そこに意味がありそう。

「俺の事を・・・」については、彼の事を知りたければこの本(というか小説)を体験しろって事なんだろうかな。


そういえばわざわざそっくりな姉妹が出てきたなら、双子の入れ変わりトリックは無いかな?
ってか双子ってわけじゃないみたいだけど、死んでるのが一葉でコーヒーを飲んでたのが二葉って路線は?
ほんとに瓜二つな双子ならともかく、双子とまではいかないってわざわざ書いてあるって事はその路線は無いか。。。
二葉が一葉に行った「ぐるぐる回って」って表現が気になるんだがなぁ。。。

後、一葉が頑なに「二人きりになった事は無い」って言っていたのが、あの日あの廊下で発生しているってのも気になる所。


最後に一つ回収されてない前提、スケアクロウが3人殺すという表現。
俺の予測があってたとして百足・二葉がスケアクロウの被害者になってるなら、もう一人死ぬ必要がある?
しかしこれ以上死ぬような立場の登場人物に心当りはない。

それとも山茶花とスケアクロウは別の人で、スケアクロウが死んだ?
もしくは登場人物の誰かがさらに解答編でもう一人死ぬ?


とりあえず明日の電車で解答編を読む。
あたってると、いいかな、どうかな。

Comments:4

智志 | 返信

回答編を読んだら結構びっくりすると思いますよ~
「そんなのアリかYO」って思うかも知れませんがw
俺はこのシリーズは前作より今作のほうが好きですね。

tyoro | 返信

予想の斜め上の上を行かれてしまいました>、<

でも、ありえなさすぎて萎えるってレベルじゃない程度にちゃんと伏線が生きてるのが憎いっすねぇ。
俺もこのシリーズは前作よりも好きです。
今後出るなら買っていきたいヽ|'◇'|ノ

ふふ | 返信

JDC読めw
何故読まずにトリビュート・・アホだw

tyoro | 返信

だれだー

別にJDC作品が読みたいんじゃなくて西尾の本が読みたいだけだからいいんじゃないすかね。
俺流水苦手だし。

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