本を読んだ。
やることがいっぱいな状況では、逃避のようなものなんだけど、時間を潰す目的とかとも重なってたりする。
やることが山済みな時に、時間を潰すなんて、なんて贅沢なんだろう。
1冊、というか1作品目は「失踪HOLIDAY」という本に収録されている「しあわせは仔猫のかたち」。
これは60ページちょっとという短編で、もう読むのは6回目くらいなんだけど、何度読んでも切ねぇ。
友達があまり小説を読まないというので、手元の特殊な本ばかりの本棚から比較的まともだと思って棚から出したんだけど。
明日持っていくつもりなので、とりあえずパラッとめくってしまったのが運の尽きで、最後まで読んでしまった。
カメラを買ったけど、今のところ被写体が建築物だけなのが、少し寂しくなりました。
2冊、というか2作品目は「さみしさの周波数」という本に収録されている「未来予報」という作品。
これも60ページ程の短編で初読みだったんだけど、2年位前に友達に借りたまま駆りっぱなしの本です。
乙一の作品が読みたくなったので、出かけるのに持って行ったんだけど、1時間近く待たされる時間があったので、読み始めてみた。
切ねぇ。
この人の本は、切なさを感じずには居られない。
主人公が、自分とかぶってしまう。その、無力さ、若さ、浅はかさが。
社会の歯車になることを拒んだ結果、社会の歯車にすらなれない主人公。
最後には、前向きになるんだけど、救われてるとはいえないし。
あぁ 切ねぇ。
とりあえず、乙一いっぱい読もう。
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