春先にやっていたイベントレポートで知ったんだけど、京都では1週間しか上映期間が無かったので平日に観てきた。
感想先に言うと、今迄ドキュメンタリー映画で体験した事が無いくらい手に汗にぎる熱い映画で面白かった。
どんな映画かっつーとマン島TTってイギリスでやってるバイクレースのレーサー達の映画なんだが、
とりあえず、この昨年のレースの動画をごらんください。
頭おかしいやろw
100年以上の歴史を持つ公道バイクレースで、最高時速330km 平均時速200kmで美しく長大な島の中央部分を一周するコースを走るんだが、コースの脇は民家の石壁や石垣で、路面も専用舗装されたものではなくうねりがあり摩擦も少ないただのアスファルト。
小さなミスが最悪の事態を引き起す狂気のレースであり、長い歴史の中で下位カテゴリも含めるとレース中に命を落としたドライバーの数は230を越える。
5月最終週から6月の第一週にかけて行なわれる為、今ちょうど開催中なのだが、
つい2~3日前に、レーサーの松下ヨシナリ氏が予選中の事故で亡くなられたニュースが飛びかっていたので、ある程度記憶にある人もいるんじゃないかと思う。
なぜそんな危険なレースにドライバー達は参加するのか。
何が彼らを掻き立てるのか。
それを描いたのが2011年に制作されたこの映画 『クローサー・トゥ・ザ・エッジ マン島TTライダー』だった。
クローサー・トゥ・ザ・エッジ マン島TTライダー
まるで白熱したレースを3試合ほど連続で観戦したかのような興奮だった。
映画見終わった後にあまりに興奮しすぎて、カバンを閉める勢いでタブレット端末を道路に叩き付けてしまったくらい。
映画は人気レーサーであるガイ・マーティンを中心に複数のレーサーを追う形で進むんだけど、どのレーサーも魅力的でかっこいい。
そして頭のネジが2~3本飛んでいる。
ガイが冒頭で言うんだが
レーサーは一目みれば分かる。 みんな頭の悪い顔したやつらばっかりだ。
断トツで頭おかしいのがガイなんだがw
でもファンが多いのも分かる。
映画みて好きになったわ。
頭おかしいけど。
レースはレーサーだけが作るものではなくて、救命士やらコースマーシャル、家族でキャンピングカーで観戦に来る人達やマン島に住む人達、様々な人がレースを作り映画を構成してた。
みんなレースを、島を愛してるんだなーってのが凄い分かって、現地観戦してみたくなりますやね。
レースの魅力が沢山詰まった映画で、レースに詳しくない人でも見れば映画を楽しめて、そしてマン島TTを観戦したくなる。
そんな映画だった。
最後に印象に残っていたコースマーシャルの台詞を引用したい。
レーススタートまで選手がどんな手順を踏んで、そしてゲートに並びどんな形でコースに飛び出していくかを説明していた所なんだが、スタートまで解説しきった所でこう言う。
そこからは地獄だ。
やはりレーサー達は何かが狂っている。
しかしかっこいい。
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