京都古文化保存協会が主催している『平成21年 京都春季非公開文化財特別公開』の招待券を戴いたので何人か誘って観光して参りました。
けっこうな枚数譲って戴いたので9人でわいわい回れました。
ありがとう飛さん!
西は仁和寺から東は知恩院、北は実相院まで、かなり広範囲で使える招待券だったんだけど、移動の制限を考えて今回は妙心寺山内の4箇所を巡りました。
妙心寺三門、退蔵院、隣華院、麟祥院の4箇所です。
朝、JR花園駅にて集合、1時間に3本しか電車が無い上に、5分着の次が41分着だったりと割りとデンジャラスな集合だった。
1名遅刻されましたが、まぁそこまで大幅なズレにならずに済んでよかった。
それよりも俺は改札でICOCA定期で入っておきながら乗り越し生産をPiTaPaでお願いするというヒドい事をしていたんだけど、友人改札内のカード読み取り機がクリーニング中で改札通るにべらぼーに時間くったので、まぁそれ考えると遅刻者が居なかったら皆をべらぼーに待たす事になったので逆に安心した。
閑話休題
無事集合をが完了したので、ブラブラと妙心寺へ向かう。
そして門へ到着。
駅からは歩いてすぐな感じ。
大通りには様々な寺社仏閣への案内が書かれ、太秦とかへの案内も出てる。
観光地に来たって感じですねぇ。
到着して境内案内図を入手。
御自由にお取り下さいかと思ったら10円だった。
こーゆーの無駄に全部取って帰って読まずに捨てる人が居たりして紙が勿体無いので、こーゆー必要な人が超低コストで買う形ってのは無駄が少なくていいですね。
さて、まずは三門へ。
山門ではなく三門です。
中の写真撮影は禁止されているので、外観のみで。
普段は拝観は出来ませんが、この特別公開の期間のみ門の中に入れます。
中ってどこだよって感じですが、門の上層に部屋があり急な階段を登って上に上がれます。
上層では見晴しのいい外廊下があり山内が見渡せます。
また室内には円通大士と十六羅漢像、善財童子、月蓋長者が安置されており、天井画や壁画、梁に描かれた絵などどれも見事で見惚れてしまいますね。
それぞれ京都古文化保存協会の腕章を付けた方が解説してくれます。
解説の要点(主要な人物名や建物名など)が書かれた紙を治めたバインダーを持って解説してくれるので、漢字でどう書くのかセットで分かるので頭に入り易かったです。
解説されてるのは学生のボランティアな感じかな。
何故山門ではなく三門なのかも説明してくださいました。
後気になったのが天井と鴨居(?)に描かれていた龍の絵。
天井の龍の図は見事な巨大な龍の絵で圧倒されます、寝転がって眺めたいくらい。
それに対して鴨居に描かれた飛龍。
飛龍と書いて「ひりょう」と読むらしい。
空を飛ぶ龍ではなく、荒海の中に大きな羽を持って描かれた龍で、龍の中でも位の低い物らしく、荒波に揉まれ成長して天に昇る、、、、ってな感じらしい。
西洋の竜には蝙蝠に似た巨大な羽を持ったタル型の竜が描かれる事が多いですが、ここに描かれていた飛龍はそれに負けないくらい巨大な羽を持っていたので珍しいなと思いました。
東洋の龍で羽の生えた物はあっても、それは小さい羽である事が多いですしね。
ただ蝙蝠の羽というよりは飛魚みたいな羽だったので、ルーツは違うのかもしれませんが。
またまた閑話休題。
こちらは庭が見事な感じだった。
まず案内された「狩野元信の庭」。
こちら絵師が作った庭という珍しい庭。
何ともダイナミックな感じの枯山水の庭を、窓枠を額縁と見立てて眺めやる感じ。
中央の亀はともかく、鶴を象ったという島の方はどうにも姿を見出せなかったけども|n'ω' |
そしてもう一つの庭、余香苑。
こんな奥地にこんな楽園がっ!と言いたくなるような素晴しい庭だった。
藤棚の下には岩のベンチ的なのがあって、そこにゆったり座って眺める風景が心を洗ってくれる。
ほんと見事な庭。
また、水琴窟っていう水の音で鳴らす琴(?)があって、耳でも楽しませてくれる。
藤棚の下のベンチで完全にのんびりモードになって皆で時間を過してしまった。
(まぁこの時期、植物の下に居ると何かが降ってきたりするので気をつけた方が良いですが( ´-`)
池には錦鯉が放流された直後だったらしいんだけど、既にサギとかにヤラれつつあるらしい。
切ない。
あと退蔵院には隠れ茶室みたいなのがあって面白かった。
ここには国宝の瓢鮎図の写しがあって、その謂れやら何故鯰の絵なのに鮎の字なのかとかの説明を聞いた。
後部屋の反対側に琴棋書画図なんかも飾ってあって、後で回った隣華院にも同じ題材の絵があったりして、やはり題材として描かれやすいものなんだなーと思ったり思わなかったり。
さて退蔵院を出たら次は境内の北の方を巡り、、、、っとその前にお昼時になっていたので皆で御飯を食べに。
完全ノープランで行ってみたら割りと回りに食べる所が少なげで心配だったんだけど、かじさんがiPhoneで調べてくれた刀削麺の店へ。
その場で調べた流れで電話で空席まで確認してもらって、ほんと幹事何も仕事してなくてすいません|n'ω'`|
刀削麺は値段の割りにボリュームがすげーあって、しかも味も美味しかった。
セットのチャーハンとか杏仁豆腐はちょっと想定してたのと違う感じだったけども、、、
次行った時はセットじゃなくて単品で頼みたい。
ってかいきなり9人とかでおしかけてすいませんでした。。。
さて気をとりなおして、ここで予定のある一人と分かれて8人で妙心寺山内へ戻る。
けっこう刀削麺の店からは距離があるので、歩いたなーって感じ。
さて、暑さに溶けそうになりながら次の隣華院へ。
書画の解説に耳を傾けながらまったり。
杉の戸(?)に書かれた虎の絵とか好き。
後、庭がとてもゆったりしていて、退蔵院で見た荒々しいタッチとは別の柔和な庭でまったり和んだ。
いい風も入ってて5月頭とも思えないうだるような暑さだったけど、かなり涼んだ。
もうずっと座っていたいくらい。
庭には小さな鳥がちょこちょこと歩いてた。
セグロセキレイかな。
この庭の名前、梵凡庭の由来とかも聞いたりした。
由来の後に現住職が名付けられましたって所で一斉に最近付けたんかい、みたいな突っ込みが。
まぁほんとまったりしてていい感じ。
でももう1箇所回りたい所もあったので、先へ先へ。
途中の一面四季の絵で飾られた部屋、天袋に退蔵院で見たのと同じ題材の琴棋書画図が。
ただ遠い上に天袋に書かれてる小さい図で、しかも暗めだったのでほとんど判別が付かなかったよ|n'ω'`|
また更に先には龍の襖絵があった。
別の所から移したものっぽかったけど、置いてあったのは従者とかの部屋っぽい。
床も天井も一段低い。
こーゆー所は細かいなぁ。
一周したので隣華院を出て最後の目的地、麟祥院へ。
まずここの他と違った点として、部屋の入口から中を除く形での展示でなくて、実際に部屋の中に入れて間近で襖絵を楽しめた。
これは他所の展示で残念な思いをしていたので大変嬉しかった。
特に傍れが国立博物館に出張していた双龍図。
夫婦の龍らしいけど雌龍の方が博物館へ出張中でした。
いつか両方揃っている所も見てみたいもんです。
後、最後に気になったのが家紋。
隣華院の輪違いは説明してもらえたけど、こっちの角の取れた菱形に三って書かれた紋がどんな謂れがあるのかは分からなかった。
(紋自体は春日局の嫁ぎ先である稲葉家のものと聞いた
ので調べたみた。
あの紋は『角切り折敷に三の字紋』と言われる物らしい。
家紋の由来_折敷紋
ただその名前で調べると三文字の3本の線が揃ったものが殆どで、普通の漢数字の三みたいな線の長さが違うのは別なのかな?
と思って調べてたら
真岡市長蓮寺 各種お問合せ
との事。
上の方のリンクにも書いてるけど、瀬戸内海は大三島に鎮座する三島神社が源流らしい。
そしてこの三の字は三島神社の三を差しているらしい。
他の漢数字っぽくないのも含めて、結局の所同じ紋が派生の段階で変化していった物っぽい。
まぁ閑話休題。
とはいえメインの非公開文化財の観光も終わり。
本話休題。
こっからはおまけ。
その後は8人で四条方面に出て皆でアイス食ったりパフェ食ったり、錦市場巡ってお買い物したりして帰りました。
今回招待券に頼ったリーズナブルな観光を楽しむ一日だったのに、けっこうな量買物をしてしまって財布がアレな感じに。
後最後に母上にカーネーション買って帰った。
楽しい一日だった。
企画しておきながらギリギリまで集合があやふやだったり、当日の観光以外の事一切決めてないノープランっぷりだったりでほんとゆるふわ幹事でご迷惑おかけしましたが、参加してくれた皆ありがとうございました!
また観光やら錦市場で買物したおしたりしましょう!
そして最後に更めて招待券譲ってくれた飛さんありがとう!
お蔭様で参加者皆に満足してもらえました!
何か御礼させて頂きます>w<
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