普段焼酎を買ってまでは飲みませんが、姉が「いらなーい」っつーことでもらいました。
音響熟成酒、黒糖焼酎「れんと」です。
音響熟成ってなんやねんって感じですが、要するに音楽を聞かせると植物がよく育つっつー理論に近いです。
つまり、音楽を聞かせて熟成させた酒。
酒の熟成というのは、時間をかけて寝かせる事によってアルコール分子と水分子が細分化していく事を言います。
ワインにせよ、泡盛(古酒)にせよ、日本酒ですら熟成させることによって、お酒の角が取れて味がまろやかになります。
この「れんと」は、熟成中のタンクに音楽振動変換装置とやらで音楽を変換した微弱な振動を与えて、その細分化を加速させています。
普通の微弱振動を与える熟成法は、一定の微弱振動を与えるものですが、音楽(クラシック?)を使うあたりが、女性杜氏ならではっぽくていいですね。
ちなみに黒糖焼酎というのは、太平洋戦争後のアメリカ占領下の奄美諸島で、米不足で米焼酎が造れないために、余り気味だった黒糖を使って作ったものです。
元々、焼酎の分類には黒糖焼酎というものはなかったので、日本への奄美諸島返還の後、酒税関係でもめました。
紆余曲折を経て、大蔵省から米麹を使用することを条件に、奄美諸島でのみ黒糖焼酎を作る事を許されたのでした。
だから、現在の大量生産体制でも軽々と作れるものじゃなかったりします。
黒糖焼酎自体は口当たりがやわらかいので、音響熟成させることでさらにやわらかくなってます。
もひとつちなみに。
れんと(Lento)ってのは、演奏記号で「のろく」とか「遅く」いう意味があります。
音響熟成によって、まるで蔵出しまでに長期間熟成したかのような味を出すので、こーゆー名前なんですかね。
で、理論やら薀蓄云々はいいから味はどうなんだっつーと、焼酎独特の癖が少なく、非常に飲みやすいです。
水割りにして飲むのもいいですが、薄めず飲んでもすらすら入ります。
でもアルコール度数25%です。
スラスラ飲むのは非常にまずいです( ´-`)
720mlで1200円と、高いっつーわけでもないので、一度見かけたら飲んでみて欲しいもんです。
Comments:2
はっちぃ。 | 返信
今度探してみよー
tyoro | 返信
のんでみそ