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身近に触れる活版印刷(2)

日が開いてしまったけど、活版印刷の話しの続きですです。

前回: 身近に触れる活版印刷(1)


なんやかやで3週ほど挟まっててごめんね。

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何故今更になって、半年も前に行った工場見学の事を記事にしたのか。

そして、何が身近に触れるだったのか。


活版エキスポ1

なんで今更になって活版の記事を書いたかというと、更新サボってた間に溜った写真を使いたかったから

1個目のエントリを書く1週間ほど前に活版エキスポというのに行ってきたからなのでした。


場所はJR梅田から徒歩5~6分の所にあるブリーゼブリーゼの2Fのパブリックスペース。

ヒルトンの裏の方の道に面してると言えば分かるかな(俺だったら分からない)

まぁ、もう開催期間は終わっているので地図は貼らないですけども。


開催期間は2/11~27とけっこう長い期間やられていたので、早めに行って記事書けたら皆にも足はこんでもらえたかな、と思うとちょっと勿体無い。

俺が行ったのは27日の最終日だったんだけどね。

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さてエスカレーターで2階に上ると正面のパブリックスペースにぶらさがる活版EXPOの文字。

思ってたよりこじんまりした感じだったのだけど、そこで触れられる体験できる事は十分満足いく感じだった。


まず会場に差し掛かって目に入る大きなダンボールの活字!

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展示スペースの台とかも全部このダンボールの活字で作られてるんだけど、銀河鉄道の夜の一篇をまるまる作っていて凄い手間がかかってる。

そこに展示されていたのは活版で作られたフライヤーや名刺的なもの、はたまたカルタなんてのも並んでた。


そしてその展示スペースの真中に設置されていたのがこちら。

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活字で作られた銀河鉄道!

この線路1つ1つが活字なので、横から見ると文字がならんでいる感じになって楽しいんだけど、横よりも上から見るのが圧巻。

活字星

このサイズだと分かりにくいので、出来れば写真のリンク先に飛んでもらいたい所だったりするんだけど、

これは『活字星』と題された活字に星になってる。

銀河鉄道なんだから、星のなかを行くのは当然っちゃ当然なんだけど、活字1つ1つが星になってるのがいいね。


ちなみにこの星の中に気にいった文字があったら、こんな風に紐を付けてもらってストラップにしてもらったりもできる。(有料)

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これは友達に似合う文字があったので、とりあえず買ったんだけど、まだ会えてないのでネタバレになるから何買ったかは内緒w


これらの活字はいくつかの活版印刷所から譲っていただいたりしているらしく、実際に使われていたものばかり。

それに、どんどん貰われていくからどんどん活字も違うのに変わっていっていたようなので、欲しい文字があったらちょこちょこ通ったりした方がよかったかもだなぁ。


さて、ここからはメインのワークショップの話し。

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まずは参加をする為に切符を購入。

この切符切りは、わざわざ旧国鉄で使われていたものを落札して購入したっていうんだから堂に入ってる。


元々ワークショップは20日までの予定だったらしいのだけど、好評につき最終日まで延長との事で、自分も実際に体験する事ができてほんとに良かった。

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こんな感じで活字が棚に並んでいて、こっから自分で考えた文章に使いたい文字を拾っていきます。

今回使えたのは平仮名・片仮名の50音(小さいのや濁・半濁音も含む)と、数字とアルファベットと一部の記号。


俺はいつも使ってる『ヽ|'◇'|ノ』この顔文字を作ろうと思ったんだけど、さすがに『◇』がなかったので色々考えてこうなった。

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口の部分は友達のアイディアをもらって数字の3を90度回転させて、ωっぽくした。

なかなかそれっぽい感じに並べれたので、あとは職人の方に隙間にこみをいれて調整してもらって、いざ印刷機へ。


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手動の印刷機にセットしてもらって、実際にレバーを引いて印刷する所も体験!

どれくらい傾けるかを指示してもらうんだけど、思ったほど力をいれなくて印刷できたのがけっこう驚き。

(多分力いれすぎると薄い紙とかだと皺になったりするんだろうなぁ)


出来あがったのがこちら!

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ちょろだよーヽ|'ω'|ノ

やったー!


体験しよう!!!

さて今回は大阪に事務所があり大阪を中心に活動を開始された関西活版倶楽部の話しでしたが、

関東やその他の地域でもワークショップやイベントなどは行なれていたりします。

東京だとLUFTKATZEさんや活版工房さん、あと一度行ってみたいと思っているのが印刷博物館。

こちらも工房ガイドツアーや体験コースをやられているので、この記事を読んで興味を持たれた方は是非。


関西でも今後も活版エキスポは開催されるでしょうし、前のエントリのように明晃印刷さんでは会社を見学させてもらえたりもするので、触れられるチャンスはある!

(普通に名刺の印刷とか依頼してみるのも楽しそうですね。


ひとつ気掛かりなのは、この記事の草稿を最初に書いていた時にリストにいれていたせんだいメディアテークさん。

こちらでも不定期で活版のワークショップをおこなわれていたのだけど、この度の地震で被災されたようで、、、

仙台の町がもとの姿を早くとりもどせるように祈っています、、、



オマケ話し

まぁ現状だと生活の中で目にする事の少なそうな活版印刷なんだけど、前述した通り名刺とかに使ってる人がいて、けっこう印象的な名刺になるので素敵です。

本とかで見る事はないだろうなぁって思ってたんだけど、実は俺1冊買って持ってたのに最近気付いた。

この本、当時高いし内容もよく分からないしで、雰囲気すきだけど何かよく分からない本として手元にあったんだけど。

『函入り、シール張り、右から左へ流れる帯の文字。ハトロン紙のカバー。そして樹脂凸版による活版印刷』(引用元 @FAUST_editor_J)

何とも異様な本だった。


まぁこんだけやってりゃ高くなるわなーって話しなんだけど。

どうやら、この活版印刷をやられてた印刷所さんがもう無いらしく、次の重版からは普通の印刷になっちゃうらしい。


沢山の人が活版を過去の歴史としてだけではなく、今も触れられるものとして伝えていこうとされていて。

この昔ながらの風合いを持ちつつも今の時代に適合していく活版というものが、好きになったので、

更新せずに溜まってたblogの中で、移転して最初に記事として書く対象に選んだのでした。


ふりかえるべき過去としてではなく、触れられる今として活版がこれからも残っていけるといいな。

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