今朝読了しました。
2日間分の深夜を使って読んだわけで、もっと時間をかけようと思っていた目論見は外れました。
前半あたりはともかく、後半になると結果が気になって読んでしまうタイプの小説でした。
今回は、時間を空けただけあって前作までとは、けっこう違います。
佐藤っぽい所が全面に出てるところもあれば、佐藤っぽくないなぁと思える小説でもありました。
惨酷な表現とか、引用に次ぐ引用とか、何か別の本をカバーしてるところとか、その辺は佐藤っぽいというかいつもどおりなんだけど、
叙述トリックがいつもと違ったかなぁと言った所。あと、読んでるとたまに「西尾維新っぽいなぁ」ってところがあったかな。
結末にもまぁ満足だし、モラトリアム的な話がいっぱいあって、内容的にも満足なんだけど、もとめていた佐藤作品とはちょっと違ったので、読み終わった後変な違和感がありました。
今までのシリーズで一番読みやすい本だったけど、一番ラストでの裏切りが弱かったので ちょっと残念です。
でも、評価的には「おもしろかった」と思います。
さて、これでファウストVo5に掲載されてる鏡家サーガ 番外の3作が読める。
けど、今ブックカバーにセットされてるのは、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」です。
飛ぶ教室で引用されてたので、読んでみたくなったのだけど、うちにあるアリス2冊は、訳者が引用されてたものと違って、ちょっと残念。
しかし、翻訳が一杯ある本って、どれが一番いいのかわからないのが辛いな。
一番いいのがすぐに手に入るとも限らないし。原著が読めればなぁ・・・
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