昨晩、舞城王太郎の『ドリルホール・イン・マイ・ブレイン』を読み終えた。
雑誌に描かれた短編作品なので、100ページ程度しかない。
その割には読み終わるのに数日を要した理由は、一度に読みきれない程度に気持ち悪かったから。
でもまぁ、内容はおもしろかったので最後まで読んだ。
自分が佐藤友哉が好きなのは、適度に狂ってるからなんだけど、なんかこの辺みんな狂ってる気がしてきた。
そんなくらい内容は狂ってた。
世界の自分がいるという構造は当然として、その自分の中に別の世界がある。
その世界の中にもまた世界が存在するかどうか、その世界以外にも自分の中に世界が存在するかどうか、結果は語られないにせよ そういう話も出てくる。
でも、そんなことはこの作品を語る上で重要な項目にはならないし、そもそも語れるような内容が無いくらいにぶっとんでた。
ファウスト創刊号の巻頭に持ってくる作品としては、このくらいのパンチがいるのかもしれない。
でも、気持ち悪いからあまり読まない方がいいと人に言ってしまうような、そんな作品でした。
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