- 2014年1月18日 05:02
- 映画
邦題のサブタイトルがクソダサい点を除けば、かっこよくてイカす映画だった。
少なくともモータースポーツが好きな人は観といて損はないんじゃないかな。
若干のネタバレ(内容への言及)あり。
ラッシュ / プライドと友情
まず簡単な説明をすると、これは史実...というか実話...というか実在する人物を元にした映画。
ニキ・ラウダとジェームス・ハント。
40年近く前の話しだから俺は産まれてすら居ないが、F1 見てる人にとっては伝説的な二人だし結末も知ってるけど、やっぱリアルタイム世代じゃないから実感ないのよね。
ラウダもおじいちゃんみたいな姿しか知らん。
そんな実感のないレジェンド達を今を生きる人として感じられるような、同世代のF1観戦者として立会えるような、そんな感覚になる映画だった。
二人のチャンピオンのレースを 人生を、戦いの裏側の葛藤を描きながら追っていく。
もっとレースを中心にしたエンターテイメント色が強い映画なのかと思ってたけど、レースのスリルは映像として素晴しく再現しつつも、二人の関係をよく掘り下げていて、そーゆー意味でサブタイトルはあってはいるんだけど、やっぱり壊滅的にダサいよね。
今の F1 は安全神話の上に立っているし、近年にマッサの大事故があったものの人が死ぬような事故はセナ以降発生してない。
なので今の F1 を観戦している身からすると実感が無い死と隣り合わせの世界を、もうちょっとリアルに、劇的に描いて欲しかったかなと思う所がないではないけど、2時間の尺でそこまで語るにはちょっと足りなかったかな。
完全なドキュメンタリー映画だった『Senna』の方が、その辺はシビアでリアルだった分ちょっと物足りない。
今の F1 見てモータースポーツ見始めた俺だけの問題で、普通に見てるとそんなん感じないのかもしれんけどね
とくに好きなシーンはイタリアGPのレース前の会見の後でハントが記者をボコボコにするシーン。
まぁこの辺は史実じゃないのかもしれんが、ハントならやりそう みたいな雰囲気ある。
終生のライバルとしてお互いを嫌いあってたかのような演出になってるけど、F3時代は同居したりしてた筈だし、その辺は大分脚色入ってんのかね。
今のスマートなF1も好きだけど、こーゆー狂乱に彩られたようなレースも見てみたいな。
まぁそーゆー意味ではライコネン見てたら飽きないんだけどw
そんなこんなで、尺の物足りなさはあるものの 大変楽しめたし いい映画だった。
オンライン試写会って事で、出来る限り大きな画面で見ようと40インチTVに出してアンプから音出してーと色々やったけど、こーゆー映画はやっぱり映画館で見るのが一番かもなぁ。
ずっと予告流してる割りに放映遠かったから、さっさと観たかったという意味では願ったり叶ったりだったけど。
自宅にホームシネマ的なものが欲しくなるやねぇ。
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